第17話

恭弥を見上げる門倉は、噂通りすごく怖い先輩だ、と思っていた。

「ついてこい」と軽く言う恭弥に、「ななななんでですか?」とビビりまくる。

西先輩に口答えしたってことで、クラス中が青ざめた。

さっき門倉をいじめてたクラスの番長も、怒りの表情で門倉に詫びさせようとする。

しかし恭弥に「引っ込んでろ」と言われて、すごすご引き下がった。

「話がしてえだけだ」という恭弥に、まだビビってる門倉。

恭弥は門倉の手首を掴んで、クラスを出ようとした。

みんなが恐れてるのを見て、「邪魔したな」と苦笑いで挨拶して。

女子たちは、殴らないで、とかいいながらそっぽを向く。

その姿を見て、ちょっと後頭部に汗をかく恭弥。

門倉とともに、次は根本静香のもとに向かった恭弥。

やはり根本も有名な恭弥を知っていて、恐れたが、すぐについてきてくれた。

廊下では、2年の馬場力也たち3人とすれ違った。

馬場を見るなり、根本はブルブルと震えだす。

馬場たちは恭弥を見て頭を下げたが、恭弥は「道をふさぐな」と言って馬場たちをどかし、そのまま進んだ。

部室に集まったのは、恭弥とダエル(須賀先生)、集めた1年生4人、それになぜか白井美紅もいた。

運動部を作り、顧問は須賀先生が受け持つから、と説明した恭弥。

門倉にどんな運動かと聞かれ、基礎体力作りに護身術、さらにフットバレー、と答えた。

次に根本から、「どうして私たちと?」と聞かれ、「俺がお前らと仲良くなりたいから」と答えた。

意味不明な答えに、4人は????を浮かべる。

ここでダエルが、「嫌なら無理しなくていい、でも入部すればいろいろ役立つぞ」と説明を加えた。

入部しようがしまいが、もうすぐ届く出前を食べてっていいぞ、とも。

ちょっと怖い表情で、「面白そうだろ」と恭弥が言うと、4人は黙り込んでしまった。

恭弥は優しく接してるつもりらしいが、ダエルに「ガン飛ばさないでください」と耳打ちされてしまった。

白井美紅は、自分をこの部のマネージャーだと紹介した。

名門大学に進学予定で、学校のホープともいえる美紅は、本当はここにいるのがおかしい人材だ。

でも美紅は、久しぶりに恭弥に会っただけで嬉しくなって、怪我した恭弥の体を心配しながらそのままついてきたのだった。

出前が届き、部員になる1年生たちに振る舞うダエル。

その時、扉から覗く女子の姿があった。

姫野だ。

恭弥と目があった姫野は、さっと逃げてしまう。

部室を出た恭弥が声をかけると、姫野は立ち止まって話し始める。

何を覗いてたんだ? と聞く恭弥に、覗いてない、と言い張る姫野。

「そっか、じゃあな」と言い残して部室に戻ろうとする恭弥に、姫野は背中から声をかける。

「あたし怪しいことしたのに、ほんとに行くの?」と。

恭弥は「ああ」と答え、「やるなら徹底することだな」と言い残して部室へ戻った。

引用:ピッコマ

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