第126話

恭弥の前に現れた3人は、大学生たちの処理はお任せください、と申し出てくれた。
安西いわく、チーム長(黒川)に続いて辞表を出したため、個人として恭弥をサポートするという。
そこまでしなくても、と恭弥は思った。
ふと、大学生の一人が、鼻血を出しながら悪態をついてきた。
「てめえら、どこのモンだ? こんなことして、タダで済むと…」
すぐさま宇野が動き、容赦無く顔面に蹴りを浴びせる。
一撃のみならず、何度も。
安西は話を続けた。
「明日、新しい携帯をお渡しします。我々の連絡先もメッセージで送ります。今日はお帰りください」

仁道病院の一室で、馬場と根本が並んで座っていた。

手当を受けた馬場の顔に触れながら、心配する根本。

そこへ、恭弥が現れる。

「大丈夫か?」と問いかけてから、椅子に腰を下ろした。

「あんなヤツらにやられて、これまで何を学んできたんだ?」

「数発は殴り返してやりましたよ」

そんなやりとりの後、恭弥は2人を食事に誘った。

何を食べるかで思案する2人を見て、なんかカップルが成立している雰囲気を感じる。

イジメられて苦しんでた根本が、馬場みたいなヤツをね…

お寿司を食べにいくことが決まり、廊下に出て外に向かう。

と、根本の携帯がなり、姫野と話しはじめた。

軽い会話の後、根本を通じて姫野からのメッセージが伝えられる。

「姫野先輩が近くにいるみたいで、今から来るそうです」

ちょっとくらいなら待ってやるか、ってことで、恭弥は待つことにした。

俺を待たせるなんて、学校では姫野くらいだな…

いや、白井もか

そんなことを思っていると、姫野が現れた。

「何しにきたんだ?」と、ストレートに聞く恭弥。

「別に、心配になっただけよ」

「心配? お前が?」

「知らんぷりよりマシでしょ」

姫野は恭弥から視線をそらしつつ、「ご飯いくんでしょ? あたしもお腹すいてるんだけど」とさりげなくつぶやく。

恭弥の視線を浴びて、とぼけたフリしながら。

「文句あんの?」と、結局はつっかかってきた。

「別に」と言って、恭弥はさっさと歩き出した。
ちょっと高級そうなお寿司屋で、かき込むように食べる馬場。

慌てて食べるもんだから、つい咳き込んでしまったり。

そんな馬場に、根本がお茶を差し出す。

姫野は微笑ましそうに、2人を見ていた。

そして恭弥は、そんな姫野がなぜ来たのか、いまだに不思議に思っていた。

翌朝。

学校に向かう恭弥の背中に、美紅が追いついてきた。

美紅は、恭弥の制服が変わったのに気づき、恭弥は後輩から借りたと伝える。

2人で並んで歩くうち、美紅から切り出してきた。

「今日、時間ある? 私と遊ばない?」

美紅の塾は7時からということで、それまで時間が取れるそうだ。

「なら飯でも食いにいくか」

「映画も観たい」

ってことで話はまとまる。

ただ、美紅が行きたがる場所が、恭弥にはちょっと気になった。

トロントスクエアだ。

運動部の部室にて、ダエルと話す恭弥。

身辺警護人として、3人の味方が現れたことを伝える。

「3人で15人を倒したからな、実力もある。オマエにも警護がついてるんじゃないか」

するとダエルは、少し考え込むような仕草を見せた。

「どおりで…」

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