複数名の中に突っ込んだ神代。
相手の目を狙って唾を吐きかけ、勢いのままドスドスドス!
やや離れた場所で見ていたダエルは、神代が我を忘れているのに気づき、助けに向かう。
いっぽうの恭弥は、複数名に囲まれながらも、着実に相手を仕留めていた。
背後からナイフで脇腹をやられたが、反転して相手の武器を弾いた。
次のナイフも背後からだったが、身をかがめて対応。
しかし、タックルを受けてしまい、そのまま壁に背中から押し付けられた。
そこへ、複数名が襲いかかってくる。
しかし、恭弥のほうが上手だった。
片付いて窓を見ると、血まみれになった自分の姿が。
外に出た恭弥は、神代の部下がことごとく倒れているのを目の当たりにした。
そんな中、「死んで償え」と叫ぶ神代。
神代の背後から襲いくる敵を、ダエルが蹴りで吹っ飛ばした。
さらに恭弥が、倒れたその男を始末する。
その後も、3人の奮闘は続いた。
神代が、すでに息絶えた相手に何度も刃を立てていたため、恭弥が背中から抑えて止めた。
「もうやめろ」
敵は殲滅した。
それでも神代は、表情を歪めながら叫び声を上げた。
中庭に転がった無数の屍を見て、恭弥はダエルに言った。
「これじゃ、黒川さんに頼るしかねえ。連絡してくれ」
ダエルはタバコを取り出し、神代に差し出した。
一息ついた神代は、恭弥に尋ねた。
「こうなることを、わかってたのか?」
「ああ」
恭弥は言葉をつむぐ。
「敵を殲滅することが目的だ。だからオマエらを巻き込みたくなかったんだ。…すまねえ」
「なら、お前らは一体何者なんだ?」
声を荒げた神代に、恭弥は答える。
「オレとダエルは、こういった戦いを何度も潜り抜けてきた。すまねえが、それ以上は言えねえ」
神代は顔を伏せ、部下を連れてきたことを後悔した。
黒川に連絡を入れたダエルが戻るなり、神代はもう一本、タバコを要求するのだった。
しばらくして、救急車や処理班が到着。
黒川の手下らしき男が、処理を引き受けてくれた。
恭弥は神代に、「オマエも行け」と切り出す。
部下たちとの最後の別れだから、と。
「黒幕がわかったら、教えろよ」
そう言い残し、神代は庭を出て行った。
その後、黒川が到着し、恭弥は3人での話を申し出る。
車に移動した恭弥は、さっそく尋ねた。
「特殊訓練を受けた奴らが多数いました。それを知らなかったのなら、無防備すぎます。知ってたのなら、共有がなかったということです」
一呼吸置いたあと、黒川は表情を引き締めて、何かを語ろうとしていた。

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