退散してゆくいじめっ子の背中に、「拭くものを置いていけ」と声をかけた恭弥。
4人のうちの1人が、制服を脱いで持ってきた。
連中が去ってゆく背中を見送ると、恭弥はその制服を鬼塚たちに投げ渡した。
「ありがとう」と素直に礼を言う姫野。
今の連中は誰なのかを聞いた恭弥に、鬼塚が「不良グループの奴らだ」と答えた。
どうやら他校の不良グループらしい。
「それならオマエらのダチだろ?」と言うと、鬼塚は顔を伏せ、状況を説明した
なんでも、鬼塚の背後についていた暴力団が消え、集会にも参加しなくなったことで、やられるようになったそうだ。
連中はきっと、今までは暴力団の威光を傘にきた鬼塚に、いいように使われていたのだろう。
ところが鬼塚の背後に暴力団の後押しがなくなったため、立場が逆転したのだ。
「会わなきゃいいだろ」と恭弥。
「そりゃ最初は避けてたさ。でも結局捕まっちまうんだ」
姫野に目を向けた恭弥は、厚化粧の理由はアザを隠すためか? と聞いた。
「うん」とうなずく姫野。
恭弥は最後に、もしまた呼び出されたら、俺が相手になってやると伝えろ、と言った。
どのみち、もう連絡は来ないだろうがな、とも。
礼を言ってきた姫野に、「礼よりとっとと帰ってシャワー浴びろ」と言い残して去るのだった。
タクシーで移動中、シャフランのことをダエルにも知らせようと電話する恭弥。
「先生、部活のことで相談があります」と敬語を使ってきた恭弥に、ダエルはピンとくる。
そこで、ダエルではなく須賀先生として話し始めた。
ソファに座ってテレビを見ていたダエルの横には、妻の姿もある。
電話の向こうの恭弥は、「ヤッベェ」と、いつもなら使わない言葉まで使った。
さらに恭弥は、「フクロウが一匹」という言葉も使った。
あくまでも会話が不自然にならないように。
妻から離れたダエルは、その言葉の裏の意味を思い出す。
可能性は低いが、傍受されてるかもしれない、という意味だ。
そこでダエルは、「4階の相談室」という言葉を返した。
こちらも自然な会話の中に織り交ぜるようにして。
恭弥はその言葉が、事前に決めておいた2つ目の場所にすぐ集合、という意味だと理解する。
運転手にすぐさまUターンするようにお願いするのだった。
暗い中、人通りの少ない道のベンチでダエルが待っていた。
妻の目を盗んでくるの一苦労だった、とダエルは言う。
脅迫メッセージの犯人が多分わかった、という恭弥は、ダエルの横に腰掛けて話し出した。
シャフランが生きてるらしい、と。
驚くダエルに、ラノックとの会話を話して聞かせる。
「砂漠の氷」というコードネームが使われていた、という話だ。
さらに奴が、日本に殺さなくちゃならない敵がいる、と言ってた事も。
中国の連中が始末したんじゃ? といぶかしむダエルだが、シャフランの背後に誰かいる事を悟って表情を堅くした。
恭弥もその可能性はあると見ていた。
でもダエルは、シャフランがチマチマと脅迫メールなんてするはずないと思っていた。
恭弥が「回復するまでの時間稼ぎだとしたら?」というと、ダエルもその可能性を否定できなくなる。
しかし恭弥は、脅迫メッセージは他のやつの可能性もある、という。
弱り目に祟り目、という言葉を用いて。
でも教養のないダエルには、言葉の意味はいまいち不明で、頬をかいてごまかすのだった。
これからの行動はどうするか話し合うと、恭弥は「とりあえず待つ」という。
「フランスがシャフランを片付けるのを?」とダエルに聞かれ、
「それがベストだが、向こうが助けを求めてくるまで普通に過ごすってことだ」と答えた。
ダエルは校外学習の事を心配するが、恭弥はむしろ、学生の中にいたほうが安全だろ、と言う。
しかしなぜか、ダエルの表情は曇っていた。
さらに恭弥は、ラノックが法人を作ろうとしている事も伝え、ダエルに案を求めた。
するとダエルは、それならお嬢さんたちに聞いてみたらどうです? と言ってきた。
ミシェルたちの事だ。
一理あると思った恭弥は、さっそくミシェルに連絡をとってみた。
「ちょうどいいところがあるわ」とミシェルは言う。
引用:ピッコマ

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