第47話

退散してゆくいじめっ子の背中に、「拭くものを置いていけ」と声をかけた恭弥。

4人のうちの1人が、制服を脱いで持ってきた。

連中が去ってゆく背中を見送ると、恭弥はその制服を鬼塚たちに投げ渡した。

「ありがとう」と素直に礼を言う姫野。

今の連中は誰なのかを聞いた恭弥に、鬼塚が「不良グループの奴らだ」と答えた。

どうやら他校の不良グループらしい。

「それならオマエらのダチだろ?」と言うと、鬼塚は顔を伏せ、状況を説明した

なんでも、鬼塚の背後についていた暴力団が消え、集会にも参加しなくなったことで、やられるようになったそうだ。

連中はきっと、今までは暴力団の威光を傘にきた鬼塚に、いいように使われていたのだろう。

ところが鬼塚の背後に暴力団の後押しがなくなったため、立場が逆転したのだ。

「会わなきゃいいだろ」と恭弥。

「そりゃ最初は避けてたさ。でも結局捕まっちまうんだ」

姫野に目を向けた恭弥は、厚化粧の理由はアザを隠すためか? と聞いた。

「うん」とうなずく姫野。

恭弥は最後に、もしまた呼び出されたら、俺が相手になってやると伝えろ、と言った。

どのみち、もう連絡は来ないだろうがな、とも。

礼を言ってきた姫野に、「礼よりとっとと帰ってシャワー浴びろ」と言い残して去るのだった。

タクシーで移動中、シャフランのことをダエルにも知らせようと電話する恭弥。

「先生、部活のことで相談があります」と敬語を使ってきた恭弥に、ダエルはピンとくる。

そこで、ダエルではなく須賀先生として話し始めた。

ソファに座ってテレビを見ていたダエルの横には、妻の姿もある。

電話の向こうの恭弥は、「ヤッベェ」と、いつもなら使わない言葉まで使った。

さらに恭弥は、「フクロウが一匹」という言葉も使った。

あくまでも会話が不自然にならないように。

妻から離れたダエルは、その言葉の裏の意味を思い出す。

可能性は低いが、傍受されてるかもしれない、という意味だ。

そこでダエルは、「4階の相談室」という言葉を返した。

こちらも自然な会話の中に織り交ぜるようにして。

恭弥はその言葉が、事前に決めておいた2つ目の場所にすぐ集合、という意味だと理解する。

運転手にすぐさまUターンするようにお願いするのだった。

暗い中、人通りの少ない道のベンチでダエルが待っていた。

妻の目を盗んでくるの一苦労だった、とダエルは言う。

脅迫メッセージの犯人が多分わかった、という恭弥は、ダエルの横に腰掛けて話し出した。

シャフランが生きてるらしい、と。

驚くダエルに、ラノックとの会話を話して聞かせる。

「砂漠の氷」というコードネームが使われていた、という話だ。

さらに奴が、日本に殺さなくちゃならない敵がいる、と言ってた事も。

中国の連中が始末したんじゃ? といぶかしむダエルだが、シャフランの背後に誰かいる事を悟って表情を堅くした。

恭弥もその可能性はあると見ていた。

でもダエルは、シャフランがチマチマと脅迫メールなんてするはずないと思っていた。

恭弥が「回復するまでの時間稼ぎだとしたら?」というと、ダエルもその可能性を否定できなくなる。

しかし恭弥は、脅迫メッセージは他のやつの可能性もある、という。

弱り目に祟り目、という言葉を用いて。

でも教養のないダエルには、言葉の意味はいまいち不明で、頬をかいてごまかすのだった。

これからの行動はどうするか話し合うと、恭弥は「とりあえず待つ」という。

「フランスがシャフランを片付けるのを?」とダエルに聞かれ、

「それがベストだが、向こうが助けを求めてくるまで普通に過ごすってことだ」と答えた。

ダエルは校外学習の事を心配するが、恭弥はむしろ、学生の中にいたほうが安全だろ、と言う。

しかしなぜか、ダエルの表情は曇っていた。

さらに恭弥は、ラノックが法人を作ろうとしている事も伝え、ダエルに案を求めた。

するとダエルは、それならお嬢さんたちに聞いてみたらどうです? と言ってきた。

ミシェルたちの事だ。

一理あると思った恭弥は、さっそくミシェルに連絡をとってみた。

「ちょうどいいところがあるわ」とミシェルは言う。

引用:ピッコマ

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました