契約の件について、ミシェルに尋ねた恭弥。
この状況で一任されたことに、ミシェルは恭弥の想いを感じ取った。
自分に向けられた愛情の証なのだと。
ミシェルは妄想の世界で、恭弥とのキスシーンを思い描いた。
「DIファミリーはオマエのために買収するんだ」と言われる妄想をしながら。
恭弥に名を呼ばれて我に返ると、ミシェルは女優と目配せして買収の件を進行する。
計画通りに進めたほうが良いと思う、と。
それならと、恭弥は同意した。
弁護士に対し、今後はミシェルにすべてを任せる、と宣言する恭弥。
竜崎社長も秋山副社長も、恭弥に頭を下げて例を言った。
弁護士との契約はミシェルに任せ、一人で先にラウンジに移動した恭弥。
ネクサスホテルにくると必ず問題が起きることを懸念しながら、コーヒーを飲んでいた。
電話が鳴り、出ると、フランス大使のラノックからだった。
今日の午後5時にネクサスホテルで会おう、との連絡だ。
またここか、と思いながらも承諾する恭弥。
直後、ミシェルが女優3人と一緒にやってきた。
ミシェルが恭弥の隣に座り、女優3人は向いに座る。
3人のうちの2人は、恭弥を鋭い眼光で睨み付けていた。
まるで姫野の大人バージョンだな、と思う恭弥。
ミシェルが言うには、契約社員と練習生がもうすぐ姿を見せるそうだ。
それなら一緒にご飯を食べよう、と提案する恭弥。
すると女優のリーダー格である薫が、「このホテルで和食にしましょう」と提案してきた。
馬鹿高い値段がすると知ってて、恭弥を陥れるつもりらしい。
薫は恭弥が高校生と知り、生意気だと思っているのだ。
恭弥はすぐに、薫を契約解除できないか、ミシェルにフランス語で問いかけた。
ミシェルもフランス語で、薫が看板女優であることや、それゆえ契約解除はむずかしいことを告げる。
「薫がいないと、会社が潰れるかもしれないわ。気に食わなくても、我慢しなきゃ」
恭弥はスタッフを呼びつけ、日本料理の席を確保するようお願いした。
マウントを取ろうとしている薫に対し、受けて立つといった態度を見せたのだ。
姫野みたいなやつは、姫野みたいに扱えばいい、と思いながら。
契約社員や練習生がやってきた。
総勢20名ほど。
西野室長と本郷部長、現場マネージャーなど、偉いポジションの面々が恭弥の近くの席についた。
練習生たちは少し離れた席に着き、恭弥に挨拶してくれた。
メニューを頼む際、ミシェルはランチの寿司セットを注文した。
そこに薫がしゃしゃり出て、「ウニ食べたいな」と言い出した。
すると恭弥は、「この店で一番高い料理は何ですか」とウェイターに尋ねる。
「一人前5万円の会席料理です」
「それをお願いします」と恭弥。
驚く面々。
全員分を支払えば、軽く百万円はかかってしまう。
ミシェルにも反対されるが、恭弥は涼しい表情でこう答えるのだった。
「心配すんな。金ならある」

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