第66話

秋山副社長を一撃でノックアウトした恭弥。

ミシェルは心配し、「こんなことしたらどうなるか?」と困り顔を浮かべていた。

「大丈夫だ」という恭弥は、ミシェルの腕を引いて部屋を出ようとする。

そこへ、背中から竜崎社長の怒号が飛んできた。

「座れ」

鬼気迫る雰囲気を醸し出す竜崎に、恭弥は言う。

「だから買わねえって。あんたら気に入らねえからな」

竜崎は立ち上がって上着を脱ぎ、戦闘モードに突入する。

「礼儀ってもの、叩っこんでやる」

女優たちも、弁護士も、ただ黙って成り行きを見守るばかり。

すぐ目の前に接近してきた竜崎相手に、恭弥はため息。

ドアが開き、ホテルスタッフが現れた。

大きな音がしたから様子を見にきたのだ。

竜崎が軽くあしらい、睨み付けたことで、スタッフはそそくさと去った。

「このホテルのオーナーは俺の知り合いだ」と竜崎。

「ガキ1匹、誰にも気づかれずに始末できるってことよ」

神代の名前を出せばすぐに片付くと考えた恭弥だが、竜崎が気に入らないためそんなことはしない。

いきなり左の拳で殴りつけた。

倒れた竜崎は、すぐに起き上がって反撃してくる。

しかし恭弥のほうが圧倒的に強かった。

左右の拳で、竜崎をボコボコにしてゆく。

壁際に倒れた竜崎の髪の毛を掴み、さらに追い討ち。

気絶から目覚めた秋山副社長は、目の前の光景に目を疑う。

そしてすぐに、スマホで連絡を入れた。

拳を奮い続けた恭弥だが、最後の一撃には至らなかった。

女優の一人『愛子』が「やめてください」と叫びながら、振り上げた恭弥の手を止めたからだ。

ミシェルを連れて部屋を出ようとしたとき、強面の男たちが入ってきた。

秋山がスマホで呼んだ連中だ。

秋山は「あいつが竜崎社長を」と恭弥を指差した。

強面の男たちの中でも、とりわけ体格のいい男と対峙した恭弥。

そのときドアの後ろから、松田という男が入ってきた。

連中を引き下げて恭弥の前に出た松田は、いきなり頭を下げて詫びてきた。

松田は、五十嵐の弟分らしい。

恭弥に頭を下げた松田を見て、秋山は不思議に思う。

なんで松田の兄貴が?

松田は男たちに命じ、ここで起きたことが外に漏れないよう手配した。

松田は秋山を見て怒りを募らせる。

「こいつらが兄貴(恭弥)にご無礼を?」

さらに松田は、気絶した竜崎のことも起こして、「兄貴に詫びろ」と命じた。

「この方、誰なんです?」と秋山。

「神代兄貴のご友人だ」と松田が叫ぶ。

それを聞いて、秋山はショックを受けた様子。

竜崎は土下座し、恭弥に詫びを入れてきた。

その直後に竜崎は、買収の件を考え直すようにいってくる。

図々しい竜崎に、松田の蹴りが飛ぶ。

しかし竜崎は下がらない。

「このままじゃ、この世界で生きてけません。お助けください」

秋山も竜崎の隣に寄り添い、土下座して頼んでくる。

「どうする、ミシェル?」と恭弥。

「え? 私?」

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