秋山副社長を一撃でノックアウトした恭弥。
ミシェルは心配し、「こんなことしたらどうなるか?」と困り顔を浮かべていた。
「大丈夫だ」という恭弥は、ミシェルの腕を引いて部屋を出ようとする。
そこへ、背中から竜崎社長の怒号が飛んできた。
「座れ」
鬼気迫る雰囲気を醸し出す竜崎に、恭弥は言う。
「だから買わねえって。あんたら気に入らねえからな」
竜崎は立ち上がって上着を脱ぎ、戦闘モードに突入する。
「礼儀ってもの、叩っこんでやる」
女優たちも、弁護士も、ただ黙って成り行きを見守るばかり。
すぐ目の前に接近してきた竜崎相手に、恭弥はため息。
ドアが開き、ホテルスタッフが現れた。
大きな音がしたから様子を見にきたのだ。
竜崎が軽くあしらい、睨み付けたことで、スタッフはそそくさと去った。
「このホテルのオーナーは俺の知り合いだ」と竜崎。
「ガキ1匹、誰にも気づかれずに始末できるってことよ」
神代の名前を出せばすぐに片付くと考えた恭弥だが、竜崎が気に入らないためそんなことはしない。
いきなり左の拳で殴りつけた。
倒れた竜崎は、すぐに起き上がって反撃してくる。
しかし恭弥のほうが圧倒的に強かった。
左右の拳で、竜崎をボコボコにしてゆく。
壁際に倒れた竜崎の髪の毛を掴み、さらに追い討ち。
気絶から目覚めた秋山副社長は、目の前の光景に目を疑う。
そしてすぐに、スマホで連絡を入れた。
拳を奮い続けた恭弥だが、最後の一撃には至らなかった。
女優の一人『愛子』が「やめてください」と叫びながら、振り上げた恭弥の手を止めたからだ。
ミシェルを連れて部屋を出ようとしたとき、強面の男たちが入ってきた。
秋山がスマホで呼んだ連中だ。
秋山は「あいつが竜崎社長を」と恭弥を指差した。
強面の男たちの中でも、とりわけ体格のいい男と対峙した恭弥。
そのときドアの後ろから、松田という男が入ってきた。
連中を引き下げて恭弥の前に出た松田は、いきなり頭を下げて詫びてきた。
松田は、五十嵐の弟分らしい。
恭弥に頭を下げた松田を見て、秋山は不思議に思う。
なんで松田の兄貴が?
松田は男たちに命じ、ここで起きたことが外に漏れないよう手配した。
松田は秋山を見て怒りを募らせる。
「こいつらが兄貴(恭弥)にご無礼を?」
さらに松田は、気絶した竜崎のことも起こして、「兄貴に詫びろ」と命じた。
「この方、誰なんです?」と秋山。
「神代兄貴のご友人だ」と松田が叫ぶ。
それを聞いて、秋山はショックを受けた様子。
竜崎は土下座し、恭弥に詫びを入れてきた。
その直後に竜崎は、買収の件を考え直すようにいってくる。
図々しい竜崎に、松田の蹴りが飛ぶ。
しかし竜崎は下がらない。
「このままじゃ、この世界で生きてけません。お助けください」
秋山も竜崎の隣に寄り添い、土下座して頼んでくる。
「どうする、ミシェル?」と恭弥。
「え? 私?」

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