相談室でダエルと話す恭弥。
昨日学校の前で大人とケンカしたことは、すでにダエルの耳にも入っていた。
「頼むから騒ぎを起こさないでください」と忠告してくるダエルに、
「オマエに言われるなんてな。アフリカで一番暴れてたのはオマエだろ」と言い返す恭弥。
ここは日本っす、と説得してくるダエル。
「5分もすれば警察がくるし、退学したくてわざとやってんすか?」
それもありだな、と恭弥はあっけらかんと答えた。
ダエルは頭をかきながら、頼みごとがあると言う。
ひどいイジメにあってる4人がいるから、そいつらを助けてほしい、と。
でも恭弥が助けても、恭弥が海外に行ってしまえばイジメはさらに酷くなる。
気が乗らない恭弥だが、ダエルの提案で気が変わった。
スポーツ推薦で午後からの授業免除、居眠りしても教師から注意は受けない、という提案だ。
それにその体で戦地に戻っても、1週間でやられてしまう、体を鍛えないと、とダエルは付け足した。
「4人だな」と恭弥はやる気を見せた。
教室の前で、黒いマスクをつけた姫野が待っていた。
「顔かしな」と言われても、無視して教室に入る恭弥。
でもクラス内で姫野が、恭弥のせいで酷い目にあったと声を荒げると、さすがに恭弥も聞く気になった。
「ついてこい」と姫野を連れ出す恭弥。
その姿を見ている白井美紅。
マスクを外した姫野は、頬にアザができていた。
姫野が言うには、昨日の男たちから脅されてるとのこと。
恭弥を連れて行かないと、鬼塚は舌を切られて島流し、姫野も風俗に売られてしまうそうだ。
警察に通報するよう忠告する恭弥。
でも姫野は、親が黙ってないと涙ながらに訴えてくる。
「一緒に行ってくれたらなんでも言うこと聞くから」
「何でも」という言葉に反応した恭弥は、姫野に歩み寄った。
姫野が心の中で、あんたも他の男と同じよ、と思っていると、恭弥は意外なことを口にした。
涙の後が頬に残った姫野に、「今すぐ顔洗え。もう化粧もするな。スカートも短すぎる」
「それだけ」と言って拍子抜けする姫野に、恭弥は今すぐ連中に連絡するように言う。
でも姫野から連絡しちゃいけないらしい。
それでも恭弥に「かけろ」と言われ、スマホで連絡する姫野。
昨日、恭弥に右腕を折られた男が電話に出た瞬間、恭弥が替わった。
男が言うには、今すぐ来い、とのこと。
しかし恭弥は、月曜日に行くと言って譲らない。
「嫌なら切るぞ」と。
電話の向こうにいる男は、女を侍らせているボスに目配せして確認をとった。
月曜で納得した男に、恭弥は伝える。
逃げたりしねえから、関係ねえやつに手を出すな、と。
去ろうとする恭弥に、姫野は連絡先を聞いてきた。
私にできることは協力するから、と。
でも恭弥は、「気にするな」とだけ言い残して教室に戻るのだった。
生き返ってから、なぜかややこしいことに巻き込まれすぎている。
そんなことを考えながら歩いていると、美紅がやってきて「一緒に帰っていい?」と聞いてきた。
少し歩くと、美紅は思い詰めた表情で、「キョウくん、姫野さんのこと好きなの?」
私は姫野さんみたいに可愛くないし、と自信なさげに俯く美紅。
恭弥はキッパリと、昨日のケンカのことで話しただけだ、と言葉にした。
「オレがあいつを好きなわけねえだろ」とも。
「良かった」と胸を撫で下ろす美紅を見て、恭弥はピンときたらしく、
「オマエ、もしかしてオレを好きなのか?」
目を逸らした美紅は、頬を染めてひとつ頷いた。
恭弥は心の中で、オレは28だっつうの、と思っていた。
恥ずかしそうに背を向ける、美紅。
引用:ピッコマ

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