第45話

神代は、五十嵐はその辺の組員にやられたのではなく、まるで暗殺者にやられたようだ、と言う。

恭弥にも身の危険が迫っていると察している神代は、「お前のところにもウチの連中をやる。たまには素直に好意に甘えろ」と言ってきた。

「わかったよ」と恭弥。

そして今度は、恭弥からも情報を話し出した。

実は今、恭弥の周りの人たちに脅迫メッセージが送られていること。

どうやら恭弥がホテルで失くしたスマホを誰かが拾い、その拾ったやつがおそらく脅迫メッセージを送っていること。

「詳しく話せ」という神代に、恭弥は話した。

相手は山本組で間違いないと見た神代は、俺らの仕事だから手を出すな、と言ってきた。

電話を切った後、恭弥は考えた。

五十嵐をやったのも、脅迫メッセージも、山本組の可能性はある。

しかし、まったく別の犯人がいる可能性もある。

だから恭弥は、山本組を攻めることより、周りの人を守ることを決意するのだった。

業者が運動部の改装にきていた。

大金を得たダエルが自腹で払い、運動器具を整えることにしたのだ。

ダエルは脅迫メッセージに関しても調べていたようで、経過を話してくれた。

犯人はどうやら、海外から専用ソフトを使って送信しているらしい。

仮に犯人が国内にいる山本組だとしても、同じ手口でやれるそうだ。

逮捕までには時間がかかるが、脅迫メッセージはもう送られて来ないように警察が処理してくれた、とダエルは言う。

しかしそのタイミングで、ダエルのスマホにまた脅迫メッセージが届いた。

「もう送られて来ないんじゃなかったのかよ?」と不満を口にするダエル。

どうやったかはわからないが、せこい手を使ったのだろうと判断した。

ダエルから食事に誘われた恭弥は、「ちょっと約束があってな」と断った。

警護サービスのオフィスで、京極社長と対面する恭弥。

京極の隣には、もう1人の人物もいた。

2人ともかなりがっしりした体格で、警護のプロという雰囲気が漂っていた。

見せかけだけの警備会社じゃないな、と思って、恭弥は少し安心していた。

状況はおおむね聞いている京極は、脅迫メッセージの他に何かあるかと質問してきた。

「まだ何も」と恭弥。

ところが、京極にしてみれば、怪しいメッセージのためだけに高額な料金を払うはずがないと思っていたため、

警護を受ける人たちの安全のためにもと、心当たりを恭弥に聞いてくる。

恭弥が口を結んでいると、信頼を得るためか、京極はこれまでの実績を語ってくれた。

総理の警護をしたことや、国家機密を知っていること、これまで問題を起こした過去などないことも。

すると恭弥は正直に、暴力団が関わっているかもしれない、と伝えた。

京極は、先手を打つという手もあるというが、恭弥は警護だけを願い出た。

ここで京極の隣にいた岩田が、軽い言葉で口を挟んできた。

全国の暴力団でもうちの社長には頭が上がらない、だから先手をうって解決しましょうよ、と。

恭弥が怒りの表情で岩田を睨む。

すぐさま京極社長が、「失礼だぞ」と岩田を嗜めてその場はおさまった。

サインする恭弥に、条件通り警護対象者には気づかれないように守るのでご心配なく、と伝える京極。

恭弥は、とくに須賀先生には絶対にバレないようにと念を押した。

プライドが高い人なので、と。

契約が完了して恭弥が去ると、岩田は「金があるからって生意気な」と口にした。

すると京極は、岩田がこの道8年のキャリアがあることを確認した後、恭弥の凄さについて語るのだった。

「君には分からないのか? 彼は間違いなく、何度も生死の境を経験し、多くの人をあの世に送っている。若い頃の非武装王と同じように」

自宅に戻り、部屋で脅迫メッセージについて考える恭弥。

そこへ、不審な番号から電話がかけられてきた。

相手はラノックだった。

盗聴を防ぐために情報局の番号で掛けたという。

今から会えるか、顔を見て話したい、と言うラノックに、電話でも話せますよね? と返す恭弥。

明日は学校のテストだから、と。

でもラノックが「シャフランはまだ生きている」と言うと、恭弥はすぐに待ち合わせのホテルに行くと伝えるのだった。

引用:ピッコマ

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