京極の車に向かって、ライフルをぶっ放してくる首斬り屋たち。
拳銃しか持ち合わせていない京極とダエルは、身を隠すことしかできない。
いっぽうの恭弥は、森に潜んでチャンスをうかがっていた。
連中の車を挟み撃ちにした岩田たちも、車の影に隠れるばかり。
ガス銃と警棒しかないため、反撃できないのだ。
岩田は2人の部下に、森に隠れろと命じた。
「岩田さんはどうするんです?」と部下。
「退路を塞ぐ」
退路はすでに塞いであるが、もっと完全にやってやろうとの魂胆だ。
部下が隠れると、岩田は運転席に乗り込み、アクセルを踏んだ。
急発進した車が、連中の車に激突!
岩田はなおもアクセルを踏み続ける。
連中も黙っちゃいない。
岩田の車の側面を派手に銃撃してきた。
窓ガラスが割れ、岩田は体に3発も被弾した。
それでもなお、岩田はアクセルを踏み続ける。
「俺だって、やるときゃやるんだ!」
そして岩田の車は、連中の車(ワゴン)を横倒しにした。
これでもう、連中は車を使えない。
しかし岩田もまた、左半身から大量の血を流している。
息を切らしながら、岩田はつぶやく。
「社長、役目は果たしました」
車を転がされた首斬り屋たち。
ちょっと焦る手下たちに対し、首斬り屋は叫ぶ。
「皆殺しにして、奴らの車に乗ればいいだけだ」
その言葉を受けて、手下たちは京極の車に対し、さらに激しく銃撃するのだった。
車の影に隠れ、呼吸を整えるダエル。
その表情は冷静そのもので、焦りの色はない。
一瞬の隙を見て拳銃を構え、連中に向けて一発放った。
弾丸が、手下の太腿を貫通。
1人クリアだ。
再び隠れたダエルを見て、京極は不思議に思っていた。
警察や自衛隊でもない限り、銃に触れる機会なんてないはず。
しかし、教師であるダエルは、問題なく使いこなしている。
京極はダエルに、銃を使ったことがあるのかと尋ねた。
「命中させたの、見てなかったんすか?」とダエル。
また連中の銃撃が襲ってきて、2人は身を潜めた。
森に入った恭弥は、移動しながら考えていた。
連中はまだ、オレが森に入ったことに気付いていない。
しかし発砲すれば、すぐにバレてしまう。
最初の襲撃で、なるべく多く倒さないと!
銃は久しぶりだが、感覚はそのまま残っている。
恭弥の放った一発は、連中の1人を的確に仕留めた。
二発目もまた、別の手下を仕留めた。
森の中に誰かいると気付いた首斬り屋は、2人の手下に命じて森に向かわせた。
「ここは俺だけで充分だ」と。
これで、車の近くに残ったのは首斬り屋だけとなった。
恭弥は木の陰に隠れ、接近してくる2人のライフルから、身を守る。
まずは距離をとるため、森の中へと駆け込んだ。
いっぽうの京極は、2人の敵が森に入ったのを見ていた。
ダエルは言う。
「大丈夫っす。(恭弥は)そうカンタンにやられる人じゃないっすから」
そしてダエルは、残ったのが首斬り屋だけとなった今がチャンスと、京極に発破をかけた。
「援護します。首斬り屋を仕留めてください」
「恩にきます」
そして京極が飛び出し、ダエルが援護射撃するのだった。
森に潜んだ恭弥は、まず1人の敵を視認した。
さっそく仕留めようとしたが、冷静になって考えた。
ここで1人は仕留めても、すぐにもう1人に気づかれ、狙い撃ちにされてしまう。
まずは2人の位置を把握するのが先決だ。
そうしている間に、1人がすぐ近くまで迫ってきた。
周囲に警戒する相手が恭弥に背中を向けた瞬間、恭弥の投げたナイフがクリーンヒット!
音もなく、まずは1人を仕留めた。
気を緩めることなく、もう1人の相手に集中する。

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