鬼塚を含む5人を相手にせず、「うせろ」と言って机に伏せる恭弥。
しかし、「白井(美紅)がどうなってもいいのか?」と言われれば反応せざるを得ない。
だが恭弥は、「誰だそれ?」と素っ頓狂な言葉を発した。
その言葉を聞いた不良たちはみな、沈黙してしまう。
なんとか思い出そうとする恭弥に、鬼塚は声を荒げる。
「白井はお前のことを聞いてすぐ屋上に来たってのに、お前って奴は!」
ここでようやく恭弥は思い出した、隣の席に座ってる女子だと。
さっと立ち上がり、どこに行けばいいかを尋ねる恭弥。
鬼塚たち5人とともに屋上にやってきた恭弥。
そこには、私服姿の7人の男と、制服を着た4人の女がいた。
男の中には、バットや鉄パイプなどの武器を持っているものもいる。
7人の側に立ち、にったりする鬼塚たち。
女がいることに違和感を覚えた恭弥。
すると、1人の女子が「ヤりたいの?」と言いつつ近づいてきた。
「女は出ていけ」と言う恭弥。
カチンときたその女子は、「何様?」と睨み付けてきた。
恭弥は右手で平手打ちを見舞い、その女子はドサリと倒れた。
「うせろ」と恭弥。
女子は12人の男に目を向けた。
鬼塚はその女子の意を汲み、「俺らが10倍にして返してやるから、出ていけ」
女子は立ち上がり、他の3人も連れて出て行った。
恭弥は、「白井は?」と尋ねた。
美紅が登校してきて、メガネの女子と会話を始めた。
眼鏡の女子は恭弥と鬼塚の会話を聞いていたらしく、「大丈夫?」と尋ねてきた。
美紅は、いつものバスに乗れなくて遅れたと言い、何かあったかをメガネ女子に訊いた。
メガネ女子は天井(屋上)を見上げ、つられて天井を見上げる美紅。
屋上では、美紅がこの場にいないことを、鬼塚が恭弥に伝えていた。
「白雪姫を助ける王子さまになったつもりか?」
美紅のシルエットを思い浮かべた恭弥は、確かに白雪姫に似てるかも、とか思うのだった。
とにかく美紅はいないと知ったため、恭弥は背を向けて戻ろうとする。
しかし扉に達する前に、武器を持った4人に囲まれて立ち止まった。
「また飛び降りると思って怖くなったか?」と鬼塚に言われ、恭弥は気づく。
「また」ということは、前回も鬼塚たちに飛び降りを強要されたのだ、と。
何も覚えていなかったらしい恭弥を見て、鬼塚は続ける。
「マジで覚えてねえようだな。一発も殴ってねえのに、お前が勝手に落ちたんだろ」
周りの連中が一斉に笑う。
「早く言えよな」と言う恭弥は、身体中から気迫を漲らせていた。
鬼塚は意気揚々と、「この学区内でもっとも強え奴らが集まったんだ、テメエはもう終わりだ」
その強い奴らの中でも、もっとも腕自慢らしい男が、恭弥の前に立ちはだかる。
明らかに、デカい!
坊主頭のその男は、弱そうにしか見えねえと言いながら、恭弥の頭を鷲掴みにした。
瞬間、恭弥は左腕で相手の手首を掴み、捻ってボキボキと腕を折った。
そのまま相手の反撃も許さず、右膝を左頬にヒット!
「油断すんなっつっただろ」と鬼塚が叫ぶ。「まとめてかかれ」
さっと身構えた恭弥は、左ストレート、右ストレート、左フック、左の回し蹴りで、あっという間に4人を倒した。
残った連中も倒していくと、背後からナイフを持った男が本気の突きを繰り出してきた。
恭弥はその男の手首を掴み、ナイフを手から落とさせてから、ニッと笑みを見せる。
「待ってくれ」と男が叫んだが、ボキッ!
最後に残ったのは、やはり鬼塚だった。
恭弥は殺気を漲らせ、スタスタと鬼塚に詰め寄ってゆく。
「お前は人を殺しかけたってのに、まったく反省してねえようだな」
「くるな」と叫ぶ鬼塚に、「同じ目に合わせてやるよ」と睨みつける恭弥。
しかし鬼塚が「助けて、先生」と叫ぶと、恭弥は振り返り、そこに体育教師がいるのに気づいた。
やはりただの教師じゃなさそうだ。
体育教師は鬼塚に、後で面談だと告げ、やられた連中を連れ帰るよう命じる。
恭弥と2人だけになった体育教師は、タバコをふかしながら聞いてきた。
どう処理すればいいか、と。
その際、「ノーケイ」という言葉が体育教師の口から出て、恭弥は偶然かと思う。
軍隊で使われる言葉だからだ。
しかし自分にも肉体の入れ替わりが起こったのだから、この教師にも?
確認するため、恭弥はいきなり殴りかかってみた。
「何する?」と言いつつさっとかわした教師は、左ストレートを繰り出してきた。
互いにクリーンヒットがないまま、打撃と防御を繰り返す2人。
最後にはお互いに相手の顎の前で拳を寸止めして、戦いは終わった。
教師は心の中で、ただの高校生の動きじゃねえ、と思っていた。
「何者だ?」と聞いてきた教師に、「さあ」と答える恭弥。
すぐに恭弥は、「フーアムアイ」と叫んで、教師を驚かせた。
「続きを言ってみろ」と、驚きの表情で言う教師。
「ゴッド オブ…」と恭弥が言うと、そのあとは教師も口を揃えて、
「ブラックフィールド」
この言葉で、教師は恭弥が誰なのかを悟ったらしい。
引用:ピッコマ

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