第42話

ライトアップされる車のすぐ近くで、カメラマンに指示を出したり、撮影のアングルを考えたりしているミシェル。

車のすぐ横でパフォーマンスしている2人のモデルは、ミシェルの姿を見て、自分たちよりスタイルが良い事を羨ましく思っていた。

モデルの心情を察したのか、やや離れた位置で見ている恭弥は、モデルの方が顔負けだな、と思っていた。

やがてモデルが会場にお辞儀して、新車の発表は終わった。

ミシェルも仕事を終えたらしく、場所を移動する。

無視する訳にもいかず、恭弥はミシェルに手を上げた。

ミシェルも手を上げ返してくれて、「キョウヤ」という声とともにダッシュで近づいてきた。

そのままのいきおいで恭弥の胸に飛びつき、いきなり恭弥の頬に手をあてがってキス!

その様子をすぐ近くでみている両親は、びっくり!

恭弥がフランス語で話すように伝えると、突然会えた事を嬉しがるミシェル。

恭弥はいったんミシェルをなだめ、両親に挨拶する事にした。

母とは前に店で会っているが、母は最初、ミシェルが誰かわからない様子。

レストランで会った女性ですと恭弥が伝えると、母も思い出した。

「ちょっと仲の良いくらいの相手じゃなさそうね?」と母に言われ、

「フランス人は積極的にスキンシップしてくるから」と恭弥は返した。

恭弥は、なんでここにいるのかをミシェルに尋ねる。

「雑誌社で働いてるって言ったわよね?」というミシェルは、シープの特集のために来たと説明してくれた。

ミシェルのほうも、なぜ恭弥がここにいるか知りたがった。

「父さんが西モータースの社長なんだ」と答えると、「お坊っちゃまだったのね」と驚くミシェル。

飲みにいかない? と誘ってきたミシェルに、いきなり誘ってくるのは白井美紅と同じだなと思った恭弥だが、ずいぶん世話になった事もあってOKした。

そこへラノック大使が通りかかって恭弥に会釈したため、恭弥も軽く頭を下げた。

それを見て驚くミシェルは、ラノックはフランスでは傲慢で有名な人物だと教えてくれた。

再来年の大統領選に名乗りを上げる噂もあると。

ミシェルにしてみれば、ラノックのほうが先に頭を下げたのが、すごい事だと思っているようだ。

店に移動する前、両親にひとこと告げると、母は反対そうな表情を見せたが、父はあっさり許可してくれた。

先に帰るから、ゆっくり話してきなさい、と。

オープンカフェのテーブルで、向き合って話す恭弥とミシェル。

なんで壁を作るの? と聞いてきたミシェルに、お互いの人生がある、と答えた恭弥。

「嫌ってるわけじゃないんだ。いい友達だとは思ってるけど、それ以上は…」

ミシェルは眉を潜めて、「他の男は見ないでキョウヤだけを見ればいいの?」

そういう事じゃないんだ、と恭弥は言う。

「今は、誰かと特別な関係にはなれない」

何か重い雰囲気をまとう恭弥を見て、ミシェルは「本当に高校生なの?」と聞いてきた。

「好きに考えろ」

恭弥の胸中を悟ったミシェルは、これからはしつこくアプローチしないから、これ以上冷たくしないでほしいと願ってきた。

恭弥は返事をせずに、ドリンクを飲んで答えを見送った。

そこへ、若い女性がミシェルに挨拶しにきた。

愛子というその女性を、恭弥に紹介するミシェル。

さっき車のモデルをしていた人だと、恭弥は気づいた。

最近テレビにも出てるそうだが、あまりテレビを見ない恭弥にはピンとこない。

席を立ったこともあって、恭弥はそのまま帰る事にした。

お代は俺が持つよ、と言い残して。

少し残念そうなミシェル。

翌朝。

まだ日も昇らない早朝に、恭弥はトレーナー姿で外に出ていた。

シャフランのことを考えながら、ランニングを開始する。

戦いの場から離れたシャフランは、指揮官になって(戦闘)能力が衰えた。

そして、命を落とした。

俺は絶対にごめんだ!

引用:ピッコマ

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