病院のベッドで目覚めた恭弥は、まず最初にダエルの顔に直面した。
右腕は固定され、体を起こそうとしてもくらっとしてしまう。
どうやって病院に運ばれたのかをダエルに聞くと、(恭弥は)神代光輝の車に乗ってすぐに気絶したと教えてくれた。
山本組での戦いを思い出し、みっともねぇ、とつぶやく恭弥。
ダエルが言うにはもう1時で、恭弥の自宅には適当な嘘を言ってダエルの家に泊まると連絡しておいたそうだ。
腹は減ってないが一服したいと言う恭弥。
そこへ光輝が入ってきたため、恭弥はちょうどよかったとタバコを要求した。
光輝は、教師だというダエルの存在を気にしていたが、恭弥が「信頼できる人だから問題ない」というと、話し出した。
光輝がいうには、恭弥のおかげでライバルの山本組を楽に片付けられて、当分は渋谷区で張り合う相手がいなくなったそう。
そのお返しに、何かしてやれることはねえか、と言ってきた。
「学校に手を出すな」が恭弥の答えだった。
「そんなことか」と了承する光輝。
光輝は恭弥に、気を付けろと忠告してきた。
この一件で恭弥の噂が広まったため、いろんな奴らが群がってくる、と。
「適当に相手すっから、あんたらは引っ込んでろ」
その言葉を聞いた光輝は、あまりに礼儀を知らない言葉遣いに怒りをあらわにした。
「俺はお前の才能を認めてる。お前も俺の地位とメンツを尊重しろ」
「いやだと言ったら?」
この言葉で、光輝の怒りはさらに募る。
しかし光輝は心を落ち着け、表情も和らげてこう言った。
「面倒は取っ払ってダチになろうぜ」
するとダエルが、それなら病室の外で見張ってる奴らを帰してくれ、と頼んだ。
光輝がいうには、他所の奴らは何するか分からんからそのままにしとけ、とのこと。
光輝が去ると、ダエルは恭弥のスマホに白井((美紅)からのメールが何度も届いてると教えてくれた。
「気にすんな」と恭弥は言い、退院までどれくらいか尋ねる。
1ヶ月ほどかかると聞き、それなら1週間は寝てる必要があると判断した。
それだけの間、教師の家に止まり続けるのはさすがに違和感がある。
ということで、交通事故にあったことにしよう、とダエルに提案した。
恭弥を心配して、母がやってきた。
ちょっと無理して右腕を振り、元気をアピールする恭弥。
母はすぐに、交通事故の後遺症を懸念して、病院を移動しようと提案してきた。
そこへ若い男性の医者がやってきて、恭弥の具合は見た目ほど酷くはないと母に説明する。
母は、前に世話になった新生病院に移動させたいと申し出た。
お好きなように、と医者がいったため、恭弥はちょっと驚いた。
この病院の医者は、状況を知ってるはずだからだ。
医者はその後、新生病院のような総合病院では、1人の医師が大勢の患者を見たり、講演会などのスケジュールが多かったりするので、恭弥には都合がよくないと説得してくれた。
救急患者なら新生病院がいいが、集中ケアが必要な恭弥にはウチのような病院がいいと。
その言葉を聞いた母は、主人が来たら相談すると言って、急いで移動するのは見送った。
医者は治療するからと、母に席を外すように言う。
治療を受ける間、母に秘密にしてもらったことにお礼を言う恭弥。
医者が言うには、恭弥の回復は驚くほど早いそうだ。
そして医者は、自分の弟の話を始める。
いつも兄と比べられた弟は、ナイフなら兄よりうまく使えると言ってヤクザになったという。
ある日、弟は刺されて救急搬送されてきたが、その病院が兄の務める病院だと知ると、弟は一切の治療を拒んだそうだ。
「結局、死亡確認は私がおこないました」
治療が終わると、医者は恭弥に1つお願いしてきた。
この病院にはいつきてもいいし、相手を病院送りにしても構わない。
しかし、相手を殺したり自分が死んだりするのはやめてください、と。
引用:ピッコマ

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