第40話

不吉なメッセージを見せ合う恭弥とダエル。

恭弥は少し考えた後、「ほっとけ」と結論を出した。

脅されるだけなら被害もないし、目の前に現れたらその時にぶっ潰せばいいんだからな、という考えだ。

ダエルは納得し、恭弥は病室を出ようとした。

するとスミセンが、通訳がいないとダエルと話せない、と言って引き止めてきた。

「今日は家族で外食だ」と恭弥。

家族なんて、戦場での恭弥には最も縁遠き言葉だったため、スミセンは「本当にリーダーなんだろうな?」と疑ってきた。

「実感するまでボコボコにしてやろうか?」と恭弥に言われて、スミセンは遠慮するのだった。

街を歩きながら、ミシェルに電話する恭弥。

食事の誘いかと思って喜ぶミシェルに、頼みがあると伝えた。

スミセンの日本語教師の件だ。

シンディーは忙しいからダメそうだけど、当てが1人いる、というミシェル。

次に恭弥は、セシルにも頼みがあると続けた。

するとミシェルは、他の女の話ばかりでつまんない、と唇を尖らせる。

「直接連絡しないでわざわざオマエを通してんだぞ」と恭弥が言うと、ミシェルもすぐに機嫌をとりなおした。

改めて、証券会社に勤めているセシルへの頼みを伝える恭弥。

スミセンから受け取るお金を、分配する手続きについてだ。

額が大きいので、専門家の力を借りたいと。

ミシェルは「セシルへ連絡しておく」と言ったあと、「私には何かないの? ドキドキするとか?」と聞いてきた。

恭弥はすぐに、「じゃあな」と言って電話を切った。

白雪姫(白井美紅)とは違った意味で面倒な女だ、とか思いながら。
恭弥の両親が連れてきてくれた店は、トンカツの店だった。

恭弥の好物ではあるが、ちょっと意外な感じだった。

父が言うには、ビジネスの取引相手とは高級レストランに行く事が多いが、
仕事以外ならこういった大衆食堂のような店が落ち着くらしい。

昔を思い出すなぁ、と父。

「昔?」と恭弥が尋ねると、母が「西モータースが軌道に乗る前はすごく貧しかった」という話をする。

恭弥の記憶が戻ってないのかと心配する母。

恭弥は慌てて、「もちろん覚えてますよ」とごまかした。

その後、とんかつを箸で細かく切って食べる恭弥を見て、また母は心配そうな顔を浮かべる。

以前の恭弥はきっと、そんな食べ方はしなかったのだろう。

それでも食事するうち、父と母は互いに食べさせあったりして、和やかな時間が流れた。

父が言うには、週末にシープの発表会があるとのこと。

日本支社長の就任式も兼ねていて、フランス大使も来るらしい。

参加しないか、と言われて、恭弥はもちろんOKした。

証券会社でセシルに会い、説明を受ける恭弥。

スミセンのお金と株を、恭弥と須賀に分配する手続きについて説明してくれてるのだが、ややこしすぎてチンプンカンプンだった。

とりあえず違法っぽい事は分かったため、「違法じゃねえのか?」とだけ尋ねてみた。

するとセシルは、「グレーゾーンを上手に利用してるだけよ」と言う。

とりあえず恭弥がやることは、口座を作ってサインする事だけらしい。

恭弥がお礼を言うと、実績が上がるから私こそお礼を言いたいわ、との事。

それから何度かミーティングをした後、恭弥の口座には1億7千3百万円ものお金が振り込まれていた。

スミセンから分配された1億5千万円と、傭兵時代に貯めた2千3百万円の合計額だ。

スミセンの語学教師に当たってくれたのは、フランス人美女だった。

スミセンはすぐに、個室に移動したいと言い出した。

恭弥が怒りを見せると、スミセンは言う。

「誤解だ。ダエルの迷惑にならないようにだ」
とにもかくにも、スミセンは正式に日本支社長に任命された。

シャフランが消えた件については、特に何も起こらなかった。

おそらく、『セルパン プニムー』が裏でフランス本社に働きかけたのだろう。

そしていよいよ、新車発表会の日が訪れた。

華やかな会場に足を踏み入れる、恭弥と両親。

その中には、恭弥を遠目に見るフランス人男性の姿があった。

引用:ピッコマ

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