「オレを好きなのか?」という質問に、コクッと頷いた白井美紅。
その後、並んでベンチに座る2人。
美紅は恥ずかしそうに顔を手で隠しちゃってる。
恭弥がふと美紅に目を向けると、頬を染めた美紅は、
「キスくらい、いいよね?」と言ってきた。
いきなりの提案に、たじろぐ恭弥。
「イヤ?」と聞いてくる美紅の唇が、妙に艶かしい。
美紅はグイっと迫ってくるが、「オレら学生だし」と身を引く恭弥。
「みんなしてるのに」と言いながら、シュンとなって肩を落とす美紅。
恭弥が「お前が学年トップになったらな」と言うと、美紅はパッと表情を明るくして、
「ほんと? 私ずっとトップだったから自信ある」
驚く恭弥の前で、すっくと立ち上がった美紅は、「約束だよ、キス」と言いながら体が巨大化していった。
ビルみたいに大きくなった美紅が、キスを迫って恭弥を追いかける。
と、そこで目覚めた恭弥は、夢だったことに気づいてほっとした。
時計を見れば7時半。
制服で出かけようとする恭弥を見て、母は「今日は土曜だから、休みでしょ」と聞いてきた。
「3年だから、補修があって」とごまかして、外に出た。
土曜に授業がないことを良い時代と思いつつ、スマホでダエルに連絡を入れる。
G・O・Bが補修なんて、言い訳にしては無理がある、そんなことを言いながら車を運転するダエル。
どうやらダエルの誘いのようで、恭弥は行き先も知らなかった。
やってきたのは、自然に囲まれた地鶏鍋のお店。
ビールを一気飲みするダエルを見て、「オレにも」とせがむ恭弥。
でもダエルは許可してくれない。
すっかり日本人として定着してきたダエルに、恭弥は「今の生活に満足してるのか?」と尋ねた。
するとダエルは少しはにかんで、体育教師に生まれ変わってからのことを話してくれた。
他人として生きることに、最初は気が変になりそうだったダエル。
夜な夜な喚き散らしたが、その度に寄り添ってくれたのは妻と娘だった。
自分がいないと家族はどうなるか心配になり、立ち直っていったのだった。
「神様がくれたチャンスと思って、頑張って生きるっす」
「ここは本当にクソ平和な国だからな」
「登校2日目で暴れた人が何言ってんすか?」
そして2人は、大声で笑い合うのだった。
真顔になった恭弥は、月曜日に暴力団の元に乗り込むと切り出す。
協力しようとするダエルだが、恭弥は自分の問題だと言って場所を教えなかった。
2人は少し食事を続け、その後にダエルが聞いてきた。
今まで何人殺してきたか、と。
「軽く数百は超えますよね?」と尋ねてきたダエルは、「行かないでください」と続けた。
奴らの挑発に目を瞑れば、平和な世界で暮らせるんだから、と。
でも恭弥の決心は揺るがなかった。
帰宅して部屋に戻った恭弥。
暗い部屋の中で、武器を持った何人もの暴力団相手に1人で戦う姿を思い浮かべる。
四方からの攻撃を受けても、最初は順調に相手を倒していくが、背後から1つ刺されたのをきっかけに、一斉に刃物の餌食になってしまった。
息を切らせて床に手をつく恭弥。
弱くて遅いこの体じゃ、頭でイメージするほど動けない。
この状態では、戦うのは難しそうだ。
そのころ美紅は、自分の部屋でベッドに横になり、すぐ脇に置いたスマホに視線を向けていた。
引用:ピッコマ

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